こんな世の中の状況なのでどうなることかと思いながら今年(2020年)も猿払村に再訪することができました。
2018年から3年連続なので、年中行事と化した感もあります。これで、春の時期も行くとなるとちょっと懐具合に影響ありそうですが。。。
宿を押さえたのが早かったせいでGo to キャンペーンの対象外になり、前年と同じくらいの予算となりましたが、宿の夕食時に他の宿泊者から聞いた話だと、私たちが予約した後にGo to の対象になったらしく、きちんと恩恵を受けられた方もいたとのこと。宿泊証明書でも取って後から申請してどうなるかなぁ?などと同行の友人と話もしたんですが、結局釣りに夢中で最終日も慌ててパッキングして宿を飛び出したので、宿泊署名書云々の話も消し飛んでいたのでした。(;´∀`)
釣りの様子は、動画でUPしましたのでそちらもぜひご覧ください。下にリンク貼っておきます。
前編 ⇒
https://youtu.be/f-uktl5t4sw 後編 ⇒
https://youtu.be/6MOgC7aXhIk 友人がスマホで撮影してくれたファイト中の動画もついでに上げておきます。
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こちら 動画では収めきれなかった今回の釣行の感想について簡単におさらいしておきます。備忘録的に。
まず、シングルハンドからダブルハンドへ3日目から鞍替えした件について。
初日、2日目とシングルハンドを使っていましたが、現場で投げたり、リトリーブしたり実践的には特に不自由を感じてはいませんでした。ただ、ダブルハンドを使いこなしている方と比較すれば飛距離も出てないし、確かに大きな魚がかかった時には不必要に魚に負担をかけるファイトになるかもしれないなあ、という懸念はありました。これは、昨年にブログにも書いたし、動画の中でもコメントした通りです。
ですが、
だからと言って、シングルハンドはイトウ釣りに使うべきではない、ダブルハンドで釣りしなきゃならない、ということにはならないかなぁ、と後から考えて、少し考えを改めました。比較対象が違うので、一概にこれをもとに何かを言うべきではないかもしれませんが、ルアーロッドとシングルハンドのフライロッドの長さだけを比較した場合、シングルハンドのフライロッドが9FTだとするとおそらくですが猿払でイトウを狙っているルアーマンのロッドの長さ的にはほぼ変わらず、パワーの比較は難しいでしょうけども、シングルハンドのフライロッドでも#8以上であれば一応80pクラスまでのイトウには対応できるパワーはあると思います。ルアーマンの方はそれなりの長さとパワーのロッドで大きなイトウと渡り合っていますし、ファイト時にダブルハンドの長さはアドバンテージはありますが、マストではないかな、とも思います。
去年私が釣ったイトウは90pでしたが、使用ロッドはシングルハンドの9ft#8でした。それでもロッドがのされることなく普通にランディングできました。
とはいえ、メータークラスの魚がヒットする可能性のある川ですから、もしトロフィークラスがかかった場合9ft#8だと少しパワーに不安がある。#9か#10クラスであればシングルハンドでもなんとかなるかなあ、と思います。
要は、状況に応じてならシングルハンドの選択肢は全然ありと結論付けて良いかと。
例えば、猿払川の超有名一級ポイントの河口から一本目の新富士見橋上流右岸は、最盛期の週末にはルアーマン、フライマンがそれこそ電信柱のように立ちこんで並んで釣りをしているので、そういう場所でパワー不足の竿を使うのは避けた方が良いと思います。例えば、隣でイトウがヒットした場合は一度ルアーなり、フライなりを回収してファイトの邪魔にならないように、あるいはランディングを助けたりすると思うのですが、とはいえあまりにパワー不足の竿で魚を走り回らせて時間かけてランディングするのはかなりの顰蹙になるでしょう。
また、人が乱立しているようなポイントではできるだけ遠くにルアーなり、フライを飛ばしたくなるでしょうから、フライであれば楽に飛距離が出せるダブルハンドをファーストチョイスにするのはごく自然なことかと思います。
このようなケースとは対照的に、周りにアングラーが居ない、岸沿いが狙えるような場面や釣り場でなら、ロッドの取り回しの面でダブルハンドは不利ですから、シングルハンドで十分にパワーのあるようなロッドであればそちらの方が逆にファーストチョイスになるかと思います。
たった2匹のイトウしか釣ってないので偉そうに何かを言える立場にはないとは思いますが、フライでイトウを狙っている人のほとんどがダブルハンドを使っているので、逆にダブルハンドでは狙いにくい場所(自分の足元、岸沿い)をシングルハンドで狙うのも裏をかいた戦略になりそうに思います。
次にフライパターンの話です。
今回は、去年釣れたキール姿勢で泳ぐゾンカーパターンのフライボックスとキビレ用に巻いたフライパターンを入れたフライボックスの2つしか持っていきませんでした。キビレ用のフライボックスには、やはりキール姿勢が安定しているゾンカーパターン(ただしボリュームが少しあってエビ・カニのプロフィールに寄せたパターンですが)とイワイミノー、ポッパー、クラウザーミノー等が入っていました。
↓ゾンカーパターンのみ入れたフライボックス
↓今年のヒットフライ
結局、ほとんどを去年釣れたのと同じような小魚のプロフィールに寄せた少しスリムなゾンカーパターンで通したのですが、その理由は岸辺で観察できた小魚が去年と同じく透明っぽい目測5~10p程度の小魚だったからです。どうやらその小魚はシラウオらしく、宿での夕食の際にも同席したフライマンの人がシラウオが多いと話していたので、一番イトウの目につくベイトフィッシュだったのかとは思います。
釣れたからこういう結論になっているのですが、一応そのシラウオに大きさと何となくプロフィールが近いということで、有効だったのかと思います。この時期、たまたまシラウオが入っていたから良いものの、もしシラウオがいなくて別の小魚、甲殻類なりがメインの捕食対象だった場合には、思いっきり外していた可能性も否定できません。外道で釣れたウグイなどは、20p以上ありますが、50p以上のイトウであれば十分に捕食対象になりそうですし、そうなるとジョイテッドクローなんかの大型のルアーが効果的になる可能性もあるかと思います。現に、そういう大きなルアーでイトウを釣っているという話は良く聞きます。そうなると、フライで対抗するにはそれこそゲームチェンジャーなんかのでかいフライを使わないと魚には気づいてもらえないだろうし。。。
それとは対照的に、去年なんかは私の使っていたゾンカーよりももっと小さいフライ(ビーズヘッドマラブーなど)が有効だったなどという話も聞いているので、フライパターンはゾンカー以外にも捕食対象を研究して持っていくフライを増やすべきかな、などと考えています。
もう一つ、もし来年行けるなら試したいのが、シングルハンドでフローティングラインを使って岸沿いをイワイミノー、ポッパーなどで水面を狙う釣りです。春には水面でも釣れるが秋では釣ったことがないというベテランアングラーの話は一聴に値するとは思うのですが、試してみないことにはわからないので秋に水面を狙ってみたいのです。現に、岸沿いではシラウオや他の小魚たちが水面に浮上してライズしているのを見ることも多く、もしイトウが近くにいるのならライズに浮上して逃げ場を失ったこういった小魚を見逃すはずはないと思うので、風も弱くて水面が静かな状況では試してみたいと思います。今回の釣行ではフローティングラインを持って行かなかったのが悔やまれます。シンキングラインとイワイミノーの組み合わせでも狙ってみましたが、水面ではなく中層を泳がすような使い方になっていまいましたので。
毎年、10月の最終週の大潮絡みの週末に合わせて釣行予定を組んでいますが、最近の傾向として季節の進行が遅く、釣行後に釣り場が本格化していくことが多くなってきました。来年の秋の釣行予定は、2週間ずらすことも検討したいのですが、予約が3か月前くらいに完了させる必要があるので、そんなに先の天候までは読めないので辛いところです。
まとめですが、少しずつですが釣り方のバリエーションも増えてきたので、来年は今年以上の成果を上げたいです。なんてことを書くと、突然釣れなくなってしまう気がして怖いので、1匹でも良いから釣れれば勝利!と肝に銘じて今年のイトウ釣りの総括としたいと思います。